インタラクティブ動画は、今後新たな需要が見込まれると注目されている最新の動画マーケティング手法です。
動画市場の伸びに呼応して動画広告に積極的に乗り出す企業が増えていますが、インタラクティブ動画については未知な部分も多いはずです。
ここではインタラクティブ動画の基本から解説しましょう。
目次
インタラクティブ動画って何?
インタラクティブ動画とは、Webを通して動画を発信する側と視聴するユーザー側とが対話形式でなんらかのやり取りができる形態を指します。
通常の動画では、情報は発信側から受信側への一方通行が基本です。
しかし、インタラクティブ動画では視聴者が動画をクリックすると動画の内容が変化したり、動画内の商品やサービスを購入できたりすることができます。
発信側からの一方通行だった動画マーケティングが、動画を通じてユーザーからのアクションを拾えるようにしたのが新たなマーケティングの考え方です。
視聴そのものを、受動から能動へと変化させた形と言えるでしょう。
メインとなるユーザーのアクションってどんなもの?
インタラクティブ動画はユーザーに能動的なアクションを促すことが目的ですが、メインとなるアクションには3つあります。
1.外部サイトへ飛ばせる
一番のメインが動画内にリンクを設置することです。
例えばモデルの着用している服や靴などにリンクを設置し、気になったユーザーがそれに触れると商品詳細ページへ飛ぶといった仕掛けが可能です。
2.ストーリーに参加させる
動画の中に選択肢を表示させ、ユーザーが選んだ内容で動画のストーリー展開が変化するといった演出ができます。
ユーザーが単なる受信者ではなく参加者となるため、強く印象に刻むことが可能です。
発信側と受信側がコミュニケーションを取れることで親近感を得られる仕掛けなので、ブランディングなどにも有効でしょう。
3.補足情報を表示できる
一見しただけではわかりにくい商品やサービスでも、動画内に補足情報を表示することでユーザー理解度を高めることが可能です。
アクセスの地図や裏付けデータのグラフなどを表示することで、より具体的な説明ができるでしょう。
インタラクティブ動画にはどんなメリットがあるか
インタラクティブ動画を採用するメリットは、何と言ってもプラスアルファの効果を期待できることにあります。
インタラクティブ動画をうまく活用することで期待できる効果についてまとめてみましょう。
・記憶増進効果
一方通行の動画に対しては、ユーザーは眺めるだけなので受動的です。
そのため他の何かをしながら流しているだけのことも多く、それではなかなか記憶に残りません。
しかし、インタラクティブ動画でユーザーに能動的に動く要素を与えると、ユーザーの集中力が上がるため、記憶増進効果が望めます。
商材にしてもブランドにしても、後にユーザーが想起できることは大きなアドバンテージです。
・エンゲージメント効果
操作が入る分、一般の動画よりもインタラクティブ動画のほうが視聴時間が長くなる傾向があります。
長く触れた商材やブランドには愛着が湧きますので、発信側と受信側の間に信頼関係絆が築ける期待があります。
・バズ効果
面白い動画にユーザー自身が参加したと感じられるインタラクティブ動画は、SNSでの拡散も期待できます。
シェアしたくなるユーザーが増えれば増えるほど、多くの人に商材やブランドの認知を広げることができるでしょう。
ツールにもよりますが、インタラクティブ動画は細かいクリエイティブ分析ができるため、発信後にデータを確認し、ユーザーアクションを喚起できるよう改善を加えられるのも利点です。
こんなサイトはインタラクティブ動画を活用すべき!
それでは、インタラクティブ動画が活かせるサイトを具体的に解説します。
・通販サイト
先ほども触れましたが、モデルに商材を利用させ、タップすることで購買サイトへ誘導するのが王道です。
いきなり飛ばす前に、ポップアップ表示で詳細表示をするのも良い手段でしょう。
・採用サイト
人材確保のため採用動画を制作する企業が急増していますが、そこでインタラクティブ動画を採用することで、さらに他社との差別化が図れます。
特にストーリー性を持たせることで学生や求職者の心を惹き込むことができますし、エンゲージメントを高めることができるのは大きなメリットです。
・社員教育サイト
社員教育や研修などで多くのコストをかける企業は多いですが、インタラクティブ動画を採用することで効率的に実施することが可能です。
例えば設問形式にすれば必要なビジネスの知識を得られますし、一方的な動画では飽きられてしまうとしても、しっかり記憶に残る研修となるでしょう。
・不動産紹介サイト
不動産内覧動画を制作する企業は多いですが、インタラクティブ動画にすると物件の魅力を隅々まで紹介することが可能です。
マイホームの購入はまさにリアルな人生ドラマですから、ストーリー性を持たせたインタラクティブ動画で訴求するのは良い手段でしょう。
・動画アフィリエイトサイト
動画アフィリエイトの着地点はランディングページなのに対し、インタラクティブ動画では動画にすることも可能です。
必要な情報を伝えた上で、次のアクションにもつなげることができるため新しい施策と言えるでしょう。
インタラクティブ動画を制作する場合、簡単なものであればYoutubeクリエイターツールでも作ることができます。
まとめ
動画マーケティングは、もはや実施しない選択肢はない時代です。
動画のクオリティにこだわることももちろん大切ですが、もっと重要なのは、ユーザーの気持ちをどうやって惹き込むかということでしょう。
そうした意味では、体験を共有できるインタラクティブ動画は、これからの動画マーケティングにおいて大きな期待のある手法です。
ぜひ、効果を最大化するために取り組んでみてください。