動画広告を公開したが、なかなか売上が上がらない…そういうお悩みを抱えている方も多いと思います。
そんな時に必要なのが「インタラクティブ動画の最適化」です。
インタラクティブ動画を最適化し、もっと結果を出すためには、どうしたら良いでしょうか?
ご対象者様
- インタラクティブ動画のコンテンツを改善しもっと結果を出したい方
- 動画広告で売上を上げたい方
目次
1.コンテンツ最適化の元になる考え方とは?
インタラクティブ動画のコンテンツ最適化で必要なのは、元になる考え方をしっかり把握することです。
昔から「本立ちて道生ず」※(物事の根本が確立すれば、自ずと道は開ける。)というように、根本的な考え方をまずしっかり確立するのが成果を出すコツです。
まず、インタラクティブ動画最適化の基本的な流れを確認しましょう。
最適化の最も基本的な流れは、下記のようになります。
Webサイト訪問→動画視聴→視聴後の行動
どこでボトルネックが生じたのか、まず分析することが大事です。
以下の説明での分析ツールは、Google Analytics(グーグル アナリティクス)を使わせていただきます。
※もっとも他のツール(Adobe Analyticsなど)でも、ほぼ似たような用語でデータを出していますので、それほどの違いはありません。
2.最適化ポイント
では、インタラクティブ動画を最適化をするにあたって分析していきたいポイントはどこになるのでしょうか。
ポイントを5つにまとめましたので、それぞれご紹介させていただきます。
(1)ファーストビュー
(2)クリック率
(3)視聴時間
(4)CTA(次の行動)への遷移
(5)目標到達率
(1)ファーストビュー
まず大事なのは「パッと見」とも言われるファーストビューです。
ページに入ったところで逃げられてしまっては、インタラクティブ動画のコンテンツをいくら凝りに凝って作ってもなんにもなりません。
ここを把握するために重要な数値は直帰率・離脱率です。
直帰率とは、「直に帰った率」、つまり1ページしか見ずにそこで見るのをやめてしまったアクセス数です。ユーザーの場合は「離脱率」になります。
ここでまず確認すべきは、GoogleAnalyticsのデバイス別の数値です。例えば、Androidスマホだけ妙に直帰率/離脱率が高い、などの傾向はないでしょうか?
そういう場合は、ページそのものが正常に表示されていない可能性があります。
つまり、ページの読み込みが上手く行っていないので、そこで見るのをやめて直帰してしまった…という可能性が考えられます。
デバイスごとにできるだけチェックして、どのデバイスからも正常に見えるようにしましょう。
どのデバイスからも正常に見えていても直帰率が高い場合も当然ありえますが、インタラクティブ動画に遷移しても、購入ページでもページが切り替わらない場合は問題はありません。
ページが切り替わる場合は、直帰率が50%を超えているとあまり良い傾向ではありません。次に述べる動画クリック率と合わせて、動画がクリックしやすいかどうかも確認しましょう。
動画の配置位置があまりも下の方にある場合も、直帰率が高くなりがちです。動画をできるだけ前に出すようにしましょう。
(2)クリック率
インタラクティブ動画までユーザーがたどり着いているかどうかは「直帰率」で計測しました。
では、動画までたどり着いたユーザーに、動画がスルーされず、きちんとクリックされているでしょうか?そこも見ていく必要があります。
動画のクリック率、総アクセスに対する動画の視聴回数はどうなっているでしょうか。まずは動画を見てもらわないことにはせっかく作ったコンテンツも生きてきません。
自動再生設定か、手動再生設定かによっても違いますが、動画を見られないことには購入も伸びないので、動画のクリック率、視聴回数は非常に重要です。
動画のクリック率が5%を切っている場合は改善したほうが良いでしょう。アクセスに対して動画視聴回数が極端に少ない場合も改善したほうが良いです。
動画が増えた結果、テレビ番組と同じ見方をするようになってきています。
要するに時代の流れで、以前より動画を見ても「おっ」と思う人が減り、動画を飛ばす人も増えているということです。
- 動画のサムネイルがクリックしたくないような、暗い絵だったり、ユーザーが嫌悪感を持つような画面になっていませんか?
- 字幕などを入れて、動画をスルーされないようなサムネイルを作ることも重要です。
動画をアップした直後は特に、動画が飛ばされて読まれていないか、注意しましょう。動画がわかりやすくなっていますか?クリックに抵抗がないかたちでスムースにクリックできますか?
テレビのニュースショーなどを本に、工夫してみましょう。
例えば「FNNプライムオンライン」では、全国のFNN系列のテレビ局のニュースショーの動画をすべて見ることが出来、字幕の入れ方なども工夫されています。
また、「Abema Times」では、テレビ朝日系やAbemaTVのニュースショーの動画を見ることが出来ます。FNNよりデザインがポップで若い方向けです。
こういう既存の動画を参考にして編集するのも良いかと思います。
(3)視聴時間
さて、動画もスルーされず、直帰もされず、無事にインタラクティブ動画をユーザーに見せることができましたが、
これで終わりではなく、むしろここからが勝負どころです。ここで見る数値は「動画の視聴時間」です。
動画をどう見られているかも問題です。
一般的に3秒見ないと、動画の効果はかなり薄くなります。3秒見られていないときは、動画の始まりの時点でユーザーをワクワクさせられていない、つまらないものだと判断されているということです。
重要なメッセージは出来るだけ最初に盛り込みましょう。インパクトのある「絵」を盛り込むのも良い傾向です。
音を消してみるユーザーでも内容がわかるように、前に述べたテレビのニュースショーの動画の字幕を参考に、うるさくならない程度に字幕を入れることも心がけましょう。
3秒経った段階でユーザーに次のアクションを促す「分岐」を入れるのが良いでしょう。
「分岐」例
- 「詳細を見る」
- 「この商品を買う」
- 「次に行く」
などです。
(3秒以前にどうしても再生時間が伸びない場合、それより前に分岐を入れるのももちろん考えられるところです。この辺りはケースバイケースです。)
(4)CTA(次の行動)への遷移
インタラクティブ動画が3秒以上見られている状態で、分岐へたどり着いて選択されている場合、 そこから意図したルートにユーザーを誘導でき、
次の行動への遷移がしっかり出来ているかどうかを検証しましょう。この場合の基準となる数値は「動画のタッチ数」です。
「営業とは、自分がよいと信じた物を、相手のために、断りきれない状態にして、売ってあげる誘導の芸術である」とは、
伝説の営業マンといわれた加賀田晃氏の名文句ですが、(『営業マンは「お願い」するな!』サンマーク出版)動画から誘導して購入を促進する場合でも同様のことが言えます。
ユーザーにストレスがないように動画から購入画面へ誘導できているでしょうか?
これについては全てにおいて成功できる例はないのですが、少なくとも、
- あまりにも分岐が多すぎる
- クリック場所が分かりにくい
などのケースは、購入に結びつかない恐れがあります。当社が提供している「触れる動画 BRANCH」の機能では、
タッチ回数なども計測できますが、当社の実績上はタッチ回数が多いほうが効果が出やすかったという結果になっています。
飛び先の通販サイトの利便性にも気をつけましょう。
購入が完結する過程で手戻りが生じていないでしょうか?動画のタッチ回数が多くても手戻りが多くて、結局購入していない、というのはあまり良い傾向ではありません。
購入した人がどれだけ動画をタッチしたのかを基準として、動画を見直してみましょう。
(5)目標到達率
前章で述べたこととも関連しますが、結局、インタラクティブ動画を見た方がどれだけ購入などをしたか、
受注率(目標到達率)を把握しましょう。動画を見る人が多くなったとしても、目標達成に到達しているかどうかがもちろん重要な要素になります。
目標到達率が目標の数値に届いていない場合、なぜ目標未達になっているのかを検証しなければなりません。
目標未達・失注しているのはなぜでしょうか。これの検証では、ページや動画の設定を少し変えて比較してみるA/Bテストをしてみて、目標到達率がどう変わるかをチェックしてみてください。
期間を決めて、Aページ・A動画の設定、Aページ・B動画の設定、Bページ・A動画の設定、Bページ・B動画の設定というように、
組み合わせを変えながら細かく検証すれば、ベストな組み合わせが出てくるでしょう。
インタラクティブ動画の分析と改善はビデオファクトリーにおまかせ!
以上、インタラクティブ動画の動画マーケティング戦略のうちで、
最適化をするために必要な数値と、最適化の手法について細かく解説しました。
実際の実例や、どう最適化すればよいか分からないという方は下記よりお気軽にお問い合わせください。